大和証券Mリーグ2019・2月17日の2回戦。南3局で、メンゼン高打点の打ち筋から“セレブ”とファンから愛されているTEAM雷電・黒沢咲(連盟)が、役満・四暗刻アガリを期待させる見せ場を作り「さすがセレブ!」「楽しませて頂きました」「今日もカッコいい!」「役満はセミファイナル、ファイナルにとっておきましょう!」とファンを楽しませた。
南3局、2着目だった黒沢の配牌は、対子は3つあったもののメンツはゼロだった。渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)から9巡目に先制リーチを受けた時点では、対子だった六万が暗刻になっていたが、ここから黒沢自身の予想をも上回るセレブなツモ力を発揮。10巡目には暗刻がふたつに増え、1筒、7索、南と3つの対子のうちいずれかが暗刻となれば、四暗刻テンパイとなるところまでこぎつけていた。
【映像】“セレブ”黒沢咲本人も驚くツモ力 真っすぐ行っていれば四暗刻だった局面
だが13巡目に無スジの9筒を持ってきたところで、場に2枚切れていた南を対子落としして回った。15巡目にさらに無スジの8索を持ってきたため暗刻だった三万を1枚切ったのだが、その後のツモが7索、1筒と連続で来たため、強気で攻めていれば四暗刻をアガっていただけに頬を赤らめた。
対局後、黒沢は「行くしかない状況だったら、四暗刻アガれてたなー」とTwitter上で苦笑い。ファンは「行くしかない状況なんてのは咲ちゃんにはありえない。ナイス2着だ」「四暗刻くらいいつでもツモれるという、ある意味伝説になりましたね」「アガれなくてもセレブリティ感満載でした」と夢を見せてくれたセレブに感謝し、2着フィニッシュを讃えた。
解説席でも役満未遂の興奮は冷めやらず、EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)は「私だと真っすぐ行っちゃいそう」と言えば、滝沢和典(連盟)は「僕は黒沢さんと同じになっている」と“セレブ論争”にまで発展した。
黒沢はここまでリーグ女性プロ最多となる今期8勝目を獲得し、好調を維持している。シーズン初トップを取った折には結婚を発表し、7勝目を挙げた時には、おめでたを発表した。所属団体でも最高峰リーグとなるA1リーグに昇級するなど、常に明るいニュースを届けてくれている。次はどんな夢を見せてくれるのか。やっぱり雷電は、公私ともに面白い。【福山純生(雀聖アワー)】
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