学士編入も視野に
ラグビーW杯決勝進出の立て役者のひとりである福岡堅樹(27)は、6月14日に会見し、7人制代表での東京五輪出場断念を発表した。世界に冠たるスピードスターの“戦線離脱”を残念がるファンの悲鳴は大きいが、今後は医学部進学を目指すことになる。すでに福岡に触手を伸ばす大学もある中で、福岡はどこを選ぶのか?
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福岡は14日、会見でこう話した。
「(東京五輪の)延期がささやかれ始めてから、どうするかをずっと考えていました。大きな決断をした時には、どの選択が一番後悔しないかを、常に考えていました。今回の選択もそれが一番大きく、この選択が一番すっきりと受け入れられるものでした」
所属するパナソニックでの15人制では競技を続けるとして、引退については「タイミングはその時になったら、自分から発信します。今回で明言はできないと思います。今まで日本代表であったり、7人制の合宿に参加していた時間を勉強にあてられれば、両立することができると思っています」
今年9月で28歳になる福岡。来年4月から医学生となっても、6年学ぶとしたら30代半ばとなる。時間は何よりも大事だったのだろう。
福岡の祖父は福岡県下の開業医で父は歯科医。本人も名門・福岡高校在学中から医学部進学を志していた。強豪大学でラグビーを続けたかったので、筑波大医学部を志望したものの、センター試験で合格基準に達せず。浪人して翌年に再挑戦したが前期2次は不合格。もう1年浪か、レベルを下げてラグビー部のない国立大医学部か、筑波大の別の学部に進学してラグビーは続けて将来的に医学部に入りなおすか……。この選択肢中で、福岡は筑波大の情報学群を受験して合格した。
ラグビーを諦めなかった福岡は、2015年イングランドW杯、そして19年日本W杯に出場。特に19年W杯では、大会前の肉離れで初戦のロシア戦は欠場したものの、次戦のアイルランド戦では逆転・決勝のトライを決め、さらに、インターセプト後にあわやダメ押しかという韋駄天ぶりを見せつける。決勝トーナメント進出を賭けたスコットランド戦でも、相手後方に蹴りだされたボールに瞬時に反応してトライ、そして相手からボールをもぎ取って独走してトライと、世界でも類を見ないスピードスターであることを証明。日本代表初の8強進出の原動力となったことは間違いない。
かねて福岡は、19年W杯、20年五輪を最後に、インターナショナルの試合からは引退し、医学部に進学することを公言してきた。五輪が延期になる中、その晴れ舞台からも去ることになる。
では、福岡はどこの医学部を選ぶのか? 福岡の場合、2つのルートが考えられる。関係者によると、
「普通に医学部を受験する場合と、学士編入するパターンです。前者はともかく、後者はすでに学士の資格を得た人が合格すれば、医学部の2年次前後からスタートできるという制度です。社会人を対象としていて、受験科目は少ないのですが、通常の医学部入試よりさらに狭き門。国公立はともかく私立はほとんどこの制度を採用しておらず、入試日が散らばっているため複数受験が可能なので競争率は自然と高くなるわけです」
福岡の気になる年俸は?
もうラグビーをすることはないのだから、ラグビーが強いとかラグビー部の有無などは関係ないのかもしれないが、
「そうは言っても学生時代を過ごした筑波大に思い入れはあるようで、普通受験はもちろん、学士編入でも5名を募集しているので、目指す可能性は十分にある。それに加えて少し前から熱心に口説いている大学があるんです。順天堂ですね」
「大学の関係者が日本医師会の幹部を通じ、福岡の父親に熱心にアプローチしているようです。順天堂はひとことで言えば有名人好きな大学です。ソウル五輪の金メダリスト・鈴木大地スポーツ庁長官、“味噌汁本”でベストセラーとなった小林弘幸医師など、あの大学は特に著名人を丁寧に扱うし、それがDNAみたいなものです。ちょっと前に森光子さんの終の棲家になりましたが、VIP向けのスペースが充実していて、芸能人をよく見かけますよ」
そうは言っても、順天堂は学士編入で学生を募集していない。合格しても1年次からスタートすることになるわけだが、
「世界を沸かせたスターが入学し、晴れては医師となってその後も貢献してくれることになるなら、それは大学にとってはとてつもなく魅力的なこと。とてもイメージのよい金メダリストが医学部を目指してくれるのと同じようなもので、正直、こんなケースは前代未聞と言ってもいい。だから、様々な“オプション”を提案したっておかしくないと思いますよ」
医学部と言えばお金。私立なら6年間で数千万が通り相場だ。順天堂でも、「6年間総額で2080万円」とある。福岡の懐事情についてはどうなのか? ラグビーはサッカーに比べて薄給のイメージがつきまとうのだが……。別の関係者に聞くと、
「そんなこともないんですよ。去年の日本代表で見てみると、リーチマイケルと田村優がそれぞれ8000万円ほどでトップです。これに加えて、2人は南半球最高峰のスーパーラグビーに出場したりしていましたから、合わせれば1億円くらいあったと思います。ちなみに日本代表の日当は1日1万円で、前のイングランドW杯までは3000円でした。リーチや田村の次にもらっていたのは、田中史朗、堀江翔太、松島幸太朗、そして福岡堅樹あたりでしょう。彼らで、スーパーラグビーのギャラも入れたトータルで、4000〜5000万円くらいでしょう。ちなみに、姫野和樹あたりの経験が浅い選手だと、もっと安くなると思います。リーグがプロ化しておらず、放映権料が安くて、試合数が少ない競技の割には、けっこう貰っている気がします」
4000〜5000万円レベルの年俸を数年に亘って得ていたのであれば、私立医学部の学費に困るということもなさそうだ。さらに、福岡が所属していたパナソニックは選手思い、日本ラグビー界思いのチームのようで、
「パナソニックは日本のトップリーグの中で、ラグビー界全体のことを一番考えているチームです。スーパーラグビーに日本から唯一参加していたチームに、パナソニックは4選手も送り出しました。これは他チームではないことです。同時期に日本でもトップリーグが開催されている時ですから、選手がそれだけ出ていくとパナソニックの戦力がダウンするのは自明のことなのに、ジャパンラグビー発展のために選手を出した。コロナ禍で中止になりましたが、そんな状況でも選手層が厚いから、パナソニックはトップリーグで首位をキープしていました」
所属チームからも陰に陽にアシストが期待できそうな環境というわけだ。
週刊新潮WEB取材班
2020年6月15日 掲載
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June 15, 2020 at 09:31AM
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