6月6日にYouTube上で開催された卒業式「Dear Class Of 2020」にはミシェル&バラク・オバマ夫妻、レディー・ガガ、ビヨンセ、テイラー・スウィフト、BTS(防弾少年団 )らが参加し、それぞれがパンデミックの中で卒業を迎えた高校生たちに希望溢れるスピーチを届けた。式はリゾとケイティ・ペリーがパフォーマンスを披露し、ジャネール・モネイ、トレイシー・エリス・ロスら8人の黒人アーティストが詩「それでも私は立ち上がる」を朗読。盛りだくさんの内容だった式の中から、卒業生だけでなく、皆に学びのある場面と言葉を紹介する。
レディー・ガガ 「アメリカは人種差別という種から育った木が密集してる森のよう。若者たちが変化をリードして」
レディー・ガガは当初、この自粛期間に感じたことや気づき、そして卒業生と共感する経験を振り返ったスピーチを予定していた。だが、黒人への暴力に抗議するデモ、ブラック・ライヴス・マター運動を受けて、急遽この状況を反映した内容に変更したと語った。アメリカの根強い人種差別を“森”のようだと表現し、明るい未来には一刻にも変化が必要だと訴えた。そのスピーチの内容は以下だ。
「アメリカは古木が立ち並ぶ広大な森のように思う。それも“人種差別”という種から育った木々が密集している森。偏見の枝、抑圧の葉を茂らせ、土の奥深くに埋もれ、絡み合った根から成長した木々は、蜘蛛の巣のように網を張り巡らせている。この状況を前に前進しようとするも、木の根があまりに力強く反発してしまう。この森は、何世紀にもわたって支持し、造り上げてきた私たちの住んでいる場所。この社会が傲慢な価値観が生んでしまった。私がアメリカの人種差別と自然を対比させているのは、それだけこの国では人種差別というものが自然と馴染んでしまっているから。この国の若者たち、そう、あなたたちがこれからの変化をリードするの」
ミシェル・オバマ 「人を正しく扱うことで、あなたが罰を受けることは決してない」
元アメリカ大統領夫人のミシェル・オバマは「肩書きなど関係なく、ただ1人の大人として将来のアメリカを担う若者たちにメッセージを贈る」とスピーチを開始した。新型コロナウイルスによって日常が変化し、人種差別が明るみになった今の状況は「当たり前など存在しない」ということを露わにした。ミシェルは現状を振り返り、4つの教訓を卒業生に捧げた。
その1:「人生は常に不確かなものである(Life will always be uncertain)」── これは何年、何十年と長く生きれば生きるほど実感すること。日常がひっくり返された今は、とても大変な時かもしれない。しかし同時に、大きな実りのある時間だと私は願っている。
その2:「人を正しく扱うことで、あなたが罰を受けることは決してない(Treating people right will never, ever fail you)」── 私は決してナイーブではないから、この状況が人々の価値観を大きく揺るがしたと実感している。正直さ、誠実さ、人々に共感する心や思いやりが試された期間で、自分のモヤモヤ感を理由に、誰かを傷つけてしまったかもしれない。でも、そのような苛立ちの渦にいるのは勿体無い。感謝の気持ちを忘れずに、優しい気持ちで人々に接すれば、きっと大きな見返りがあるはずだ。
その3:「自分の意見を世界に発信しよう(Share your voice with the rest of the world)」── 透明人間のように感じている人がいるかもしれないけれど、この世界はあなたのストーリーを必要としている。異なる意見や視点、クリエイティビティ、アイデアが求められているの。周りに臆せずに行動することが変化への第一歩だと忘れないで。
その4:「怒りは変化をもたらすパワーを持つ。(Anger is a powerful force, it can be a useful force)」── ブラック・ライヴス・マター運動を受けて、デモに参加するのは個々の自由だけど、怒りを明るい未来に向けて有効に活用することを意識して。怒り任せにしてしまうと、内にも外にも、破壊を招き、カオスの種を撒きかねない。怒りを撒き散らすのではなく、その力を何か1点に向けるとき、その時に怒りは歴史を変えられる。
テイラー・スウィフト 「予期できないことを予想するという教訓を得て、どんなことがあっても節目をセレブレートしようと学んだわ」
一方で、テイラー・スウィフトは非日常のような卒業式を迎える高校生たちに寄り添うメッセージを贈った。テイラー自身も卒業式は普通に過ごせなかったと自らの経験を語った。卒業シーズンと同時期にツアーでアメリカ各地を回っていた彼女は、式当日は母親と、とある空港で一夜を過ごしたと当時を振り返る。
「卒業証書は後日、郵送で受け取ったの。私が思い描いていた卒業ではなかったけれど、それでも誇りに思っている。この経験から予期できないことを予想するという教訓を得て、どんなことがあってもとにかく節目をセレブレートしようと学んだわ」
ビヨンセ 「今の私が行なっていることすべては、自分のためだけでなく、女性のため」
ビヨンセもまた、ブラック・ライヴス・マター運動に光を照らし、「エンターテインメント産業は依然として非常に性差別的」と語った。また、音楽業界での日常的な性差別と自身の戦いについても言及した。
「音楽業界は依然として男性に支配されている。同じ機会を与えられ、変化を促してきた女性のロールモデルをあまり知らなかったわ。自分の音楽レーベルと管理会社を運営し、ドキュメンタリー映画を監督し、ツアーをプロデュースすることなど、今の私が行なっていることすべては、自分のためだけでなく、女性のために切り開いてきた。このように、自分が立ち上げたことに責任を持つことは、オーナーシップを意味するの。自分の曲や作品の権利を所有し、自らの未来を持ち、目標にしたいメンターを自らが定め、自身のストーリーを描く力。こうした地位や影響力を持つ黒人女性は残念ながら、今でも少ない。だから私は、まず自分でこのエンターテイメント界に居場所を作った。そうしてはじめて、クリエイティブで才能に恵まれた人に新たな居場所を与えられる立場になった」
バラク・オバマ 「当たり前など存在しない。私たちは、社会を改善するために、努力をしなければならないのだ」
オバマ氏は新型コロナウイルス以前から、多くの問題が存在していて、今をきっかけに古いやり方が明るみになったと述べた。そして、ひと昔前までの当たり前はもう通用しないとも。
「今は新しいノーマルが必要なんだ。 多くの点でこのパンデミックは、非常に長い間に渡って拡大し続けてきた我が国の問題に焦点を当てた。経済的な不平等、何百万もの人々の基本的な医療制度の欠如、偏見と性差別、そして政治を悩ます意見の分裂と機能不全。ジョージ・フロイド、ベレノア・テイラー、アハマド・アーベリー、ニナ・ポップが犠牲になった事件を受けて始まった抗議は、単なるレスポンスではない。これら悲劇的な事件は、何十年もの不平等な扱いと苦痛を物語り、警察組織と刑事司法制度の改革と失敗を露わにしている。あなた方が社会に一歩踏み出そうとしているタイミングで明らかになったこの現実は、当たり前など存在しないと痛感させる。私たちは、社会を改善するために、努力をしなければならないのだ」
BTS(防弾少年団 )「僕はメンバーに、みんなに、そして世界に希望を持っている」---ジョングク
BTS(防弾少年団 )は、韓国から中継で卒業式に参加して、メンバー全員がそれぞれの卒業の思い出を振り返り、祝福のスピーチを届けた。RMは自身の中学校の卒業式が大雪だったことを話し、ジョングクは学生の頃からすでにBTSとして活動していて、卒業式の様子はYouTubeで配信されたことを懐かしく語った。パフォーマンスも披露した彼らのスピーチから、希望に溢れた言葉を厳選して紹介する。
RM── 「どこにいても、この節目を迎えたら、次のステップに飛び込むチャンスなんだ(Wherever you are, you will all soon be breaking out of one world to soar into another)」
ジョングク── 「卒業した今でも毎日新しいことを学んでいるよ。僕はメンバーに、みんなに、そして世界に希望を持っている。今日、卒業を迎えるあなたも希望を忘れずに、前進してください。(All I’ve done is continue on, but even today I continue to learn new things. So here I stand today with my members, with faith in myself, my members, and the world. And I hope you will also do the same for yourself and move forward)」
ジン── 「不安や疑問、プレッシャーがあっても焦らないことが大事。一度立ち止まって、大きな深呼吸をして。すると、どんな場面もチャンスのように思えるはず。If any of you feel lost in the face of doubt or uncertainty, or the pressure of starting anew, don’t rush. Take a deep breath. You may find that any moment can be turned into an opportunity)」
スガ──「壮大な夢を抱いていれば、大きな絵を描くことができ、そしてさまざまな課題を乗り越えられる。そして、夢が現実となるんだ。(One small person can dream the biggest dream, paint the largest picture, and make endless possibilities come true)」
ジミン ──「私たちは皆、世界のさまざまな場所や状況にいるけれど、今は『大丈夫だよ』と優しく寄り添い合えると願っています。(We are all in different parts of the world, in different environments and circumstances, but in this moment I hope we can all give each other a warm pat on the back and say, ‘it’s okay)」
ホソク──「自分の人生のリーダーはあなた自身なんだ。(You are the leader of your own life)」
V──「自分の心を信じることを決して忘れないで。日常が変化しているけれど、素晴らしい運と機会が必ずあなたのことを待っているから。(I urge you to listen to your heart. Things may feel a little difficult right now, but somewhere out there, luck and opportunity is waiting for you)」
Text: Susan Devany
From VOGUE.CO.UK
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June 17, 2020 at 10:28AM
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