【長野】長引くコロナ禍、相次ぐ有名人自殺…つらかったら相談を - 中日新聞

　新型コロナウイルスの感染拡大や有名俳優らの自殺が相次ぎ、県精神保健福祉センターが県内の自殺者の増加に警戒を強めている。統計上の自殺者数は減少しているが、精神科医でもある小泉典章所長は「閉塞（へいそく）感を感じがちな社会環境になっている」と指摘。悩みを抱える場合は専用電話での相談を呼び掛けている。　（我那覇圭）

　センターや県保健・疾病対策課によると、今年一〜七月の県内の自殺者数は百七十五人。同期間では二〇一七、一八年がいずれも百九十四人、一九年は百八十七人と、減少傾向にある。一方、今年一〜八月の全国の自殺者数は累計一万三千百十二人（速報値）で、前年同期を七百四十六人下回っている。

　しかし、今年は新型コロナによる経済的な打撃に加え、感染への不安や自粛生活の影響で不安定な精神状態に陥りやすくなっていると、小泉所長は指摘する。

　センターによると、県内で初めて感染者が確認された二月下旬から今月二十五日までに新型コロナに関する相談は三百六十二件あった。内容別では「感染への不安」が最多の百九十八件（５４・７％）で、「生活の制限などによる不安やストレス」の三十八件（１０・５％）、「仕事や生活への影響...

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