台風19号もフィリピンへ
台風18号はきのう28日(水)昼頃、強い勢力でベトナムに上陸しました。ベトナムに上陸するのは今年5個目です。なおその後ラオスを通過し、現在はタイに進んでおり、間もなく熱帯低気圧に変わる見込みです。
一方、きょう29日(木)午前3時、日本のはるか南で台風19号が発生しました。
この台風も北上することなく西進する予想で、週末から週明けにかけて、非常に強い勢力でフィリピンを通過する見込みです。
また南シナ海に出た後も西進を続け、再びベトナムを指向する可能性があり、もしベトナムに上陸すれば、今年6個目の上陸ということになります。
新たな熱帯低気圧が発生し北上か
タイトル画像をみると、台風19号のさらに南、赤道の近くには一段と大きな雲の集団が発生しており、気象庁はこのあたりに低圧部を解析しています。
低圧部とは周囲より気圧が低く、循環はあるものの、その中心がハッキリとしない熱帯擾乱(ねったいじょうらん)のことで、中心がハッキリするようになると、台風のたまご、熱帯低気圧の発生となります。
気象庁の予想によると、この低圧部は今夜午後9時の予想でTDマークとなっており、これは熱帯低気圧に変わることを示しています。そしてその熱帯低気圧は発達しながら、あす30日(金)午後9時にかけて、台風19号を追いかけるように北西方向へ進む予想となっています。
この熱帯低気圧の種々の予想をみると、海水温が30℃前後ある暖かな海域を北西方向へ進みながら発達し、週末までには台風の勢力に発達させる計算が大勢を占めており、今後気象庁からもそのような予想が出るかもしれません。
新たな熱帯低気圧はどこへ行く?
新たに発生する熱帯低気圧(あるいは台風)の進路予想は、週明けまでは比較的揃っており、来週11月3日(火)頃には、今ある台風19号とちょうど同じような場所に進む可能性が大きくなっています。
ところがその後は日本の東から強まってくる太平洋高気圧の勢力次第で、日本の南へ北上するパターン、沖縄付近へ進むパターン、あるいは真っすぐフィリピン付近を指向するようなパターンに分かれており、諸外国の計算は西進するものが多いものの、日本の計算(アンサンブル予報)では北上を示唆するものも比較的多く見られる状態となっています。
さらにこの頃には、かなり強い勢力に発達させている計算も見受けられ、当面、沖縄方面は、来週後半にかけての熱帯低気圧(あるいは台風)の動きに注意が必要となるかもしれません。
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