2022年07月04日06時59分
第26回参院選(10日投開票)について、時事通信は全国の支社・総支局の取材などを基に選挙情勢を探った。自民党は改選55議席から上積みし、60議席を超える勢い。公明党も堅調で、非改選を含め与党で過半数(125)を確保するのは確実だ。立憲民主党と国民民主党は苦戦。日本維新の会は改選6議席から伸ばす見通し。ただ、終盤の流れによっては情勢が変動する可能性もある。
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自公両党に維新、国民を加えた「改憲勢力」で見ると、憲法改正の国会発議に必要な3分の2(166)に届く可能性が高い。
参院の総定数は今回から3増えて248。このうち選挙区74、比例代表50の計124を改選し、神奈川選挙区の欠員補充を含めた計125議席を争う。改選過半数は63。与党の非改選議席は自民56、公明14の計70のため、自公で今回55議席以上を獲得すれば全体の過半数に達する。
自民党は32ある改選数1の「1人区」のうち21選挙区で優勢。新潟、沖縄などで野党と接戦を繰り広げる。13ある改選数2~6の「複数区」では、千葉、東京、神奈川で2議席確保が有力。北海道も2議席目をうかがう。比例は前回2019年に獲得した19議席を維持しそうだ。
公明党は選挙区に擁立した7人のうち5人が当選圏内で、2人も議席を固めつつある。比例は6~7議席を見込む。
一方、立民は改選23議席の維持が微妙だ。埼玉、東京など4選挙区で善戦し、1人区でも青森、岩手、長野で先行するが全体では厳しい戦いが目立つ。比例は6議席を固めた。
維新は本拠地の大阪で2議席、神奈川で1議席確保が濃厚。比例は前回の5議席を維持し、上積みを狙う。
共産党は東京で議席を維持しそうだ。比例は前回と同じ4議席程度を見込む。国民は改選7議席を割り込む可能性が出ている。選挙区の現職3人はいずれも当落線上。比例で伸び悩んでいる。
社民党は改選1議席を維持できるかは予断を許さない。れいわ新選組は東京で議席確保を視野に入れ、比例は1議席を固める。NHK党と政治団体の参政党は比例で1議席をうかがう。
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