
【ワシントン=坂口幸裕】米共和党のトランプ前大統領は15日、南部フロリダ州の邸宅マール・ア・ラーゴで演説し、2024年の次期大統領選に出馬すると表明した。「米国を再び偉大で輝かしい国にするために、今夜大統領選への立候補を表明する」と述べた。政権奪還をめざす共和から出馬表明した最初の有力候補になる。
米メディアによると、立候補を届け出た。政権奪還をめざす共和から出馬表明した最初の有力候補になる。16年大統領選で勝利したトランプ氏は17年1月に大統領に就いた。「米国第一」を掲げ、国際協調を軽視する姿勢が目立った。再選をめざした20年大統領選では民主党のバイデン大統領に敗れた。
トランプ氏は15日の演説で、自身が大統領だった当時を振り返り「偉大で輝かしい国家だった。強く、自由な国だった。この2年間でバイデン政権は米国経済を破壊した」と強調。「米国の復活はいま始まる。我々は再び史上最大の経済をただちに構築する」と訴えた。
24年大統領選をめぐっては、フロリダ州のデサンティス知事やペンス前副大統領らも共和候補に取り沙汰される。他の有力候補に先んじて出馬表明し、党の候補者指名争いで主導権を握りたいトランプ氏の思惑が透ける。
8日の米中間選挙では事前予想に比べ共和は伸び悩んだ。上院では民主党が多数派を維持することが固まった。その行方を決した激戦州でトランプ氏が推薦した共和候補は無党派を取り込んだ民主候補に相次ぎ敗れた。共和内からはトランプ氏の神通力に陰りが出ているとの指摘がある。
一方、選挙後もトランプ氏が一定の影響力を保持するとみられる。選挙分析サイト「バロットペディア」のデータやAP通信の出口調査によると、結果が出た上下両院選の計180人の推薦候補のうち162人が13日までに当選を確実にした。7人の結果が出ていないものの、現時点の勝率は9割だ。
機密文書の扱いでトランプ氏の家宅捜索に踏み切った米連邦捜査局(FBI)の捜査を意識している可能性もある。大統領選の候補者になれば司法省が政治介入を懸念し、起訴のハードルが上がるとの分析がある。
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