群馬県高崎市の県立公園「群馬の森」にある朝鮮人労働者追悼碑を巡り、県は29日、行政代執行による撤去を開始した。県は安全確保や警備を理由に、26.2ヘクタールの公園を全面閉鎖し、2月11日まで作業に当たる予定。県は碑を管理する市民団体「追悼碑を守る会」の立ち会いも認めなかった。代執行の概算見積額を約3000万円としている。
碑の正式名称は「『記憶 反省 そして友好』の追悼碑」。第2次世界大戦時に異国の地で命をなくした朝鮮出身者を悼む碑として、2004年に全国で初めて公有地に建立された。
◆設置許可打ち切り 背景に「抗議行動」
その後、県が碑の前で営まれた式典で「強制連行」という発言があったのを問題視。「政治的行事」だとして14年に設置許可の更新を認めなかった。背景に抗議行動があったとされる。
群馬大の藤井正希准教授(憲法学)は「著しく公益に反する場合にのみ認められる行政代執行は、市民生活に影響のない追悼碑に行うのは適当でない。県は撤去ありきで進めてしまった。碑を巡って騒動を起こせば、撤去につながるというあしき前例となる」と懸念した。(羽物一隆)
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