【新映像】ホテル内部 2人の映像入手すすきの殺人事件で起訴[2024/03/06 20:25] - テレビ朝日

　札幌市すすきののホテルで起きた事件。ホテルに入った直後の2人の映像を新たに入手しました。

■ホテル内部“瑠奈被告と男性”

　初めてカメラに映し出された犯行現場となった部屋。

　去年7月、すすきののホテルで頭部のない62歳の男性の遺体が見つかった事件。

　ダンスクラブで踊り、投げキッスをする田村瑠奈被告（30）。今月6日、殺人などの罪で起訴されました。

　今回、新たに入手した防犯カメラの映像にはホテルの部屋から出る瑠奈被告の姿が映されていました。

　その背中は異様に膨らんでいて、何かを背負っているようにも見えます。

　事件の約1カ月前、ダンスクラブで被害者の男性と瑠奈被告が初めて会ったとされる日。その様子を見ている父親の姿がありました。

　札幌地検は精神科医の父親を殺人などの幇助（ほうじょ）罪で、母親を死体遺棄・損壊の幇助罪などでそれぞれ起訴しました。

　今回、初めてホテルに入った後の2人の様子を捉えた映像を入手。事件当日、このホテルで起きていたこととは…。

■エントランスの2人言葉交わす？

　事件発覚前日、去年7月1日に撮影された映像。

　入り口からエントランスに入る1人の男性が映っています。その男性に続いて入ってきたのは黒っぽい帽子をかぶった瑠奈被告です。

　タッチパネルの画面で部屋を選択した男性。2人は会話を交わしているようにも見えます。

　エレベーターの方を指さす瑠奈被告。大きなトランクの上にバッグのようなものを乗せています。そのまま2人は部屋に向かいます。

■ホテル客と“すれ違う”瑠奈被告

　部屋に入って約3時間20分が経過した去年7月2日午前2時ごろ、エレベーターから降りてきたのは瑠奈被告です。男性の姿はなく、バッグのようなものを乗せたトランクを押し、1人でホテルを出ようとします。その時、別の客がホテルに入ってきました。逆に背中を向ける瑠奈被告。外に出るそぶりを見せますが、もう一度、中に戻って別の出口の方向へ向かい、姿を消しました。

　防犯カメラの映像で印象に残るのは瑠奈被告の服装です。入ってきた時とは異なり、全身に黒い布のようなものをまとっています。そして、背中が異様に膨らんでいるように見えます。頭部のない遺体が発見されたのは瑠奈被告がホテルを出てから半日が過ぎていました。

　捜査関係者によりますと、瑠奈被告は父親・修被告（60）が運転する車で帰宅したとみられています。

　ホテルの従業員が遺体を発見し、事件が発覚。その後、親子の自宅から被害者の頭部や運転免許証やホテルに入った際に着ていたとみられる衣服が見つかったといいます。

■ホテル“全館閉鎖”3週間の被害

　事件発生後、警察の捜査などでホテルは約3週間にわたり、全館閉鎖を余儀なくされました。影響は今も残っていると言います。

ホテルの施設管理人
「致し方なかった…。7、8月と繁忙期に向かう時期、売り上げ面では大きな痛手」

　ホテル側は部屋の提供を再開する方針ですが、事件の反響はすさまじく、ホテルには連日多くのやじ馬が集まり、嫌がらせのような電話もあったということです。

　札幌地検は刑事責任能力を調べるため、去年8月から半年間、鑑定留置を行っていました。

　そして今月6日、娘・瑠奈被告を殺人罪などで、精神科医の父親は殺人の幇助罪など、母親は死体遺棄・損壊の幇助罪などで親子3人を起訴しました。

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